でっかい愛への、でっけぇ愛で考察
7/28 なにわの日に発売されました
ジャニーズWEST 17枚目のシングル
「でっかい愛/喜努愛楽」
今回は『でっかい愛』の歌詞について個人的な考察を。(初めてWESTのことを長文で書きます。長いですし、拙い文章です。ご覚悟!)
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♫好きな明日を見つけに行こうか
どんな君も僕が抱きしめるから
"好きな明日"という表現は、難解で想像しづらいと感じた。しかし、それに続く"見つけに行こうか"という一文のおかげで、一人ではなくて誰かと一緒だからこそ、明日という誰にもわからない日が、どんな日になるのだろうとワクワクすることだけは確信が持てる。(しかも、でっかい無償の愛をくれる「僕」と一緒だったらどこだって桃源郷)
"どんな"とは、ポジティブ、ネガティブ、全ての、そう!全ての感情を抱えた「君」
『サムシング・ニュー』における、"愛も闇も仕事も""嘘も悪も涙も"それらを抱えた「君」全部なのである。なにそれしあわせハピネス。
♫パーカーのフード握りしめ
慌てて隠す泣き顔
「絆創膏、何千枚も必要」って
ソファーで丸まってほほえむ君
視点の主は「僕」、視線の先は「君」
「僕」が感じた・見た「君」の表情の変化。歌詞には無いけれど、泣いているけど落ち込んでいるとは思われたくない、冗談言って笑いたい気持ちはあるけどどうしようもなく傷ついてしまった「君」。そんな「君」に向けて「僕」が放った言葉は、聞いている「あなた」が同じ状況の時に欲しい言葉なのかもしれない。
♫一瞬だって笑って今日が終われるなら
もう少し話そうよ
ここの歌詞がとても好き。
変に元気付けようと、わかった気になって同情するような言葉はいらない。ただ、24時間の内で一瞬でも、まばたきをする間でもいいから、笑って欲しいから。笑って欲しいのは「僕」のエゴかもしれない。だけど、笑ってほしいとは直接言ってないと思う。だからこそ"もう少し話そうよ"が凄く活きる。話したいね。
♫ジグザグ近づく影 静かに見守る月
どこまでも ずっと そばにいるから
直線ではやって来ない影(不安や落ち込みの原因?)。揺れ動く心模様でしょうか。影を作る月は其処に居続ける。もし原因が人間関係だとしたら、相手は変わらないということ。変わるのは自分。
"どこまでも"という表現は"距離"だと考えると、"いつまでも"という時間的制限(命の限界)よりも遥かに愛。地球上には果てがない、とすると"どこまでも ずっと そばにいるから"は、つまり無限大なのである(ここで神山担は爆死)
♫好きなように明日をふたり描こう
向かい風 君と追い越して
歌い出しの"好きな明日を見つけに行こうか"のアンサーかなと。「僕と君」の「ふたり」で明日を描いて(理想や夢)いく。たとえそれが難しいこと、逆境だとしても"追い越して"まだ見ぬ明日へ行く。なんて未来は明るいのでしょう。
♫大きな涙あふれる日も
いつだって僕が
でっかい愛が抱きしめる
こぼれるのではなく、"あふれる"くらいの大粒の涙。其れはどういう時でしょうか?愛する人との別れ、願いが叶った時、努力が報われた時……そんな感情が大きく揺さぶられた日に、何時何分であろうと「僕」が居る。「僕」自身が「でっかい愛」。「でっかい愛」は一人称として7/28認定します。
♫大爆笑は何万回だっていい
大好きもいつだって届けたい
重岡大毅に歌割りしてくれた方の振り込み口座ご存知ですか?
爆笑を越えた大爆笑を何万回って、実際は数えられない(マジレス)。でもそれくらい未知数の大爆笑シーンと、大きく開いた口から覗く白い歯は純白のウェディングドレスへの伏線ですか?(ちょっと落ち着こう)
更に追い討ちを掛けるように、トドメを刺すように、"大好きもいつだって"=四六時中タイミングを見計らって届けてくれたいらしい。言葉で真っ直ぐに「大好き」かもしれないし、「僕の大好き」「君の大好き」かもしれない。と考えたら胸が張り裂けそうに幸せで満たされて幸福度致死量。
♫突然手紙書いたら
君は喜んでくれるかな
愚問。
♫ざわつく日々も大事なヒント
想像以上が君のすぐそばで
1番歌詞の泣き笑う「君」へのアンサーかな、と。
心が忙しくざわざわしている時こそ、何かを掴むチャンスがいっぱいあって、そういう時に自分を見つめ直して俯瞰で見ると、思っている以上の収穫がある。そう言う経験、あります。
♫明日は熱い風も凪ぎ夏草揺れ
想いはずっと青空渡る
「凪ぎ」とは「風がやみ波が穏やかになること」
直前の歌詞にあった、日々の中の"大事なヒント"を掴んだら、胸を掻き乱していたハリケーンのようなざわめきも、夏草(生い茂った草)のように密に青々と自然の風に揺らいでゆく。
1番の歌詞では時間的に夕暮れ〜夜だった情景が、一気に夏の青空へとシーンが移り、"どこまでも"と言っていたように、果てのない抜けるような青空が目に浮かんだ。そこに"想い"が渡っていく。そう、この想いには果てがないのである。
♫靴紐を結び直して
夕暮れ ふたりの帰り道
青空ばかりに気を取られていると、足元を掬われる。だけど大丈夫。ふたりの目があるから靴紐がほどけた事にも気が付ける。シーンは夕暮れ。
♫カレンダーだって知らない未来
一緒なら僕ら
でっかい愛と歩いていける
カレンダーにも載らない未来だなんてロマンチックの塊。7月32日はある。
ここで初めての「僕ら」二人称はグッとくる。
歩いてきた道も、空が表情を変えれば帰り道はまた歩いたことのない初めての道へと姿を変える。
♫探してたんだ
君がくれたんだ
明日色のパレット
ここへきて「僕」から「君」への愛の告白。
"好きな明日" "好きなように明日を描こう"
「僕ら」なら色の塗り方も、重ね方も、何倍にも美しく彩れる。原色を合わせれば何色にもなる。二人色に染まる。それが思い出。
♫初めて知った恋の色に
染まってゆく心
まるごと全部君のしるし
きました、でました、ロマンチック兄さん。
"染まってゆく"、現在進行形。今なお恋をしている。
切り取ったその瞬間の色すべてが恋の色。
ひとつとして同じ色は無い。
しるし(印/標/証)。色々と漢字はあるけれど、ここでは「印」として考察。
他と区別するため、自分のものであるとほかに合図するための印。
それってつまり、「僕は君のもの」ってことかな、と。
すっっっっっっっっっっっっごい。
♫好きな明日を見つけに行こうよ
どんな君も抱きしめるから
歌い出しとの違いに震えた。
「好きな明日を見つけに行こうか」
「好きな明日を見つけに行こうよ」
"行こうか"は、ほんの少し消極的な「僕」の心情が伺える。
しかし「君のしるし」で染まってゆく「僕」は、「好きな明日を見つけに行こうよ」と誘う。
わたしには優しく手を差し出す「僕」が見えた。もうどんな君も抱きしめられるという自信の現れにもとれる、この最後の一文字で(急な倒置法)
♫あの日見上げた飛行機雲
行く先はわからないけど
永遠なんてものは無いのかもしれないと不安に駆られる日もあってええじゃないか(ここへきてふざける)
♫同じ空に夢を浮かべながら
いつだって君を
でっかい愛が抱きしめる
ここでの「同じ空」は、「僕ら」が歩いて見てきた青空や夕暮れの空。そして恋の色に染まってから見上げた空の色。
そして「夢」は、その時々の空に向かって浮かべた夢と、眠りについた時に見る夢。
起きてから眠るまで。眠ってから起きるまで。
夢は起きていても、眠っていても見ている。
1番サビでは「いつだって僕が」
ラスサビでは「いつだって君を」
ここの対比、変化もグッときます。
何をしていても、どこにいても、何時でも、「僕(でっかい愛)がどんな君も抱きしめる」
こんなのもう、プロポーズです。
約束なんかじゃなく、胸に刻み込まれるほどの証(しるし)
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最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
初めてジャニーズWESTの歌詞の考察書きました。
だいぶと読みづらかったと思いますが、でっかい愛は込められたと思います。
「でっかい愛」聞けば聞くほど、その愛の大きさや深さに溺れてゆく。
皆さんの考察も是非お聞かせください。