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重岡大毅と神山智洋の作詞考察(重岡大毅 編)

 おはようございます こんにちは こんばんは

 第二回考察は、ジャニーズWEST二大作詞作曲家のかみしげ。

 重岡大毅神山智洋の作詞について考察してみたいと思います。

 

(かなりの長文になってしまったため、

重岡大毅編 と 神山智洋

に、分けます)

 

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  ───重岡大毅の詞は"呼吸"

                         神山智洋の詞は"深呼吸"───

 

 

 

重岡大毅の書く歌詞は「呼吸」

我々ヒトは、脳幹の橋から延髄にかけてが呼吸中枢を司っています。意識せずともしている、つまり生命機能を維持するために無意識に酸素を吸って二酸化炭素を吐き出しているのです。それが呼吸。

 

神山智洋の書く歌詞は「深呼吸」

無意識の呼吸と違い、深呼吸は自らが意識してすることで、自律神経を整えて副交感神経を優位(リラックス)にさせます。

 

 

と、看護師のハシクレが突然例えてみましたが、だがしかしこれが本当に本当に二人の紡ぐ歌詞にしっくりくるのです。

 

 

 それでは参りましょう。

 

 

 

「へこんだ缶コーヒー」「鳴らない目覚ましと置いたまんま枕元のメガネ」「赤と青のグローブ」「タバコの影」「ボロボロのガラケー」「助手席 ぬるい風のエアコン」/サラリーマンの父さん

 

 タイトルからもわかるように特定の人物に向けて作られているため、これらの具体的な表現がリアルさに磨きをかけています。

 重岡さんが見た景色、触った物の感触、嗅いだにおい等の、五感をくすぶった出来事を切り取るのが秀逸。たかが日常、されど日常。

 重岡さんの詞が呼吸、と言った理由はここにあります。

 無意識に見過ごしてしまいそうな日常の中の出来事を、重岡さんの五感は意識して静止画にして切り取り 巧みに詞に起こす。すごく美しくやさしく。キリトリの達人。

 

 特に好きなフレーズ「助手席 ぬるい風のエアコン」

 ぬるい風を浴びる居心地の悪さと、「もう歳だ」と鼻で笑う父親の、"いのち"を意識せざるを得なくなった状況への気まずさとのリンク。それに対して「生まれて死ぬまで 僕はあなたの息子だからな」というド直球ストレートワード。父親も息子である自分も、いつか寿命が尽きる運命は同じ。そんなことない、そんなこと言うな、って子どもみたいなワガママではなく、成長した息子からの精一杯のでっかい愛。なんだか泣きたい日はこの曲を聴きたい。

 

 重岡さんはよく「思い出」と言いますよね。

"思い出にもうワンテイク撮ろう"

(うろ覚えの週うまメーキングより)

 

"みんなで写真撮ろう。思い出や"

(うろ覚えのW troble配信より)

 

 如何に日常を大切に思っているか、真摯に生きているかわかる。重岡さんにとっては、呼吸することでさえ当たり前じゃないのかもしれないとまで思えてきます。

 

 しかも、重岡さんの作詞は、まるで私も重岡大毅になったかのように、ごく自然に感情移入できる。重岡大毅は私なん?私は重岡大毅なん?(共感性がすごいということ)

 重岡さんの五感とワタシの五感が、この曲を聞くたびに重なって重岡大毅の父がワタシの父になる。

 

 

 

 

「ドンと構えた/ポケットつまづいた/ポケットでぽけーっと 僕の切符」/乗り越しラブストーリー

 

 擬人化もうまいですよね。

これもまた己が切符になったようだし、心情も読み取れる。言葉にせずとも、それぞれの脳内に情景を浮かばせる天の才。

 

 

「予定詰まったカバン」「インクが足らないね」「朝の占い横目で順位気にしてさ」「理想と現実で結ぶ靴紐」/間違っちゃいない

 

 間違っちゃいないを制作した経緯を知ると尚更、切羽詰まって、孤独感や疎外感に苛まれて、もがいてもがいてもがき倒した重岡大毅の当時の苦しさや葛藤が垣間見えて苦しい。

 個人的イメージですが、制作当時とそれ以前の重岡大毅は自己肯定感が低かったのではないかと思っていて。でも変わらずキラキラと眩しい私たちの太陽で居てくれるのは、「間違ってないよ」って言ってくれたメンバーが居たからであって(割愛)。本当ユニット曲だったこの名曲を、後に7人で歌ってくれて良かった。

 

 

「宇宙行きチケット」「季節外れのTシャツ」「真っ昼間の月」「ここだけの話をしよう」/ムーンライト

 

 大親友ケンティー様が仰っていたように、なんだかんだで重岡さんが1番のロマンチストなのは納得。「ここだけの話をしよう」は、まるで浦沢直樹氏の20世紀少年。自分たちだけの秘密基地で夢の計画を企てているような、そんなワクワク感。

 

「知らない明日へセイグッバイ」「今だけは歌ってたいや」「まだ何も決めたくないな」/ムーンライト

 

ここでも昨日より明日より"今日"を、"今"を大切に思う重岡さんのポリシーみたいなものが感じられる。重岡さんの言動を見て聞いて感じる、"いつまでも少年のような"人物像は、ここから来ているのかもしれません。

 

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重岡大毅だけで2000字越えてしまいました。

(そんな私は神山担)

 

重岡さんの歌詞を読んでいると、等身大の重岡大毅が見えてくる。ミステリアスな一面もある上に、メンバーと居るとまるで少年。とんだ5歳児。重岡さんの言葉の引き出し、ワードチョイスに口を揃えて絶賛するメンバー。

 

いつかメンバーへ向けた曲も書いて欲しいな。

個人的には、ワルツ(三拍子)のリズムで、NHKみんなのうたになるくらいのとびっきり可愛らしい歌も書いて欲しい。

 

読んで頂いて、ありがとうございました(^^)

 

次回、神山智洋の作詞考察。